3つのタイプがある有料老人ホーム

一口に有料老人ホームと言っても、3つのタイプがあります。まず1つ目は生活支援や身体介護、リハビリ、食事サービスなどを提供する介護付タイプです。看護師の配置は、入居者30人以下なら1人以上で、50人増えると1人追加になります。
そして2つ目は生活支援や食事サービスなどを提供し、レクリエーションや季節の行事にも重きを置く住宅型タイプです。介護が必要な場合は、サービス事業所と契約しなければなりません。看護師は必要数に応じて配置すれば良く、場合によっては配置していないところもあります。そのため、住宅型タイプの就職先が思うように見つけられないケースもあるでしょう。
そして3つ目は健康型タイプで、家事や食事面でサポートします。健康的な高齢者が自立して生活することを目的としているので、要支援や要介護の人は入居していません。看護師が健康型タイプの施設で働きたい場合、⽇中常駐するコンシェルジュを目指すと良いでしょう。しかし、健康型タイプは施設全体の1%ほどしかないので、就職先を見つけるのは容易ではないと言えます。
これらの有料老人ホームのうち、看護師の主な職場となるのは介護付タイプです。残業はほぼなく夜勤もありませんが、オンコール対応を行うケースが多くなります。ですが、近年では手厚いサポートを強調する目的で、24時間看護師が常駐する有料老人ホームも出てきました。そうした施設では、日勤と夜勤の2交代制で働くことになるでしょう。