介護施設で働く看護師は急性期病院で働くより、多少なり楽なのではと考える人もいるでしょう。今まさに介護施設へ転職しようとしている人もいるかもしれませんが、介護施設で働く看護師ならではの悩みや問題点があります。実際に介護施設で働いてこんなはずではなかったと後悔しないよう、介護施設の看護師の仕事でありがちな問題を知っておきましょう。
介護施設に入居している人は基本的に高齢者で、持病を抱えていることも多いため、ケガや病気、急変しやすい可能性があります。介護施設は一般的に医師が常駐しておらず、看護師が判断しなければなりません。入居者の健康面の判断を全て行わなければならないのは、精神的に辛くなることもあるのです。
また、介護施設では介護職との関係性に悩む看護師も少なくありません。当然ながら看護師の方が医療知識が多い分、介護士より看護師の方が上だというような図式ができてしまい、お互いギスギスしてしまうことがあるのです。ですが、それぞれ役割が違うので上下関係などはありえません。
介護施設の中には、夜間はオンコール体制をとっているところがあります。当番になるといつ電話がかかるかわからないため落ち着かず、精神的に辛くなる人も多いです。これらの問題点を改善するには、一人ひとり看護スキルを向上させて緊急時には落ち着いて医療処置をできるようにすること、介護職と看護師は協力し合いながらそれぞれの役割を果たすことが大切です。
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介護施設で働く看護師に必要なもの
介護施設で働く看護師の仕事は、病院やクリニックで行うような医療技術を使用する診療ではなく、健康管理や服薬管理などが主になります。そのため、看護師資格と基本的な看護技術や経験があれば、介護施設で働くうえではなんの問題もありません。医療行為自体の難易度は決して高いものではないので、ブランクがある人でも安心して働き始められるのが介護施設の魅力と言えます。
多くの介護施設では、季節感のあるイベントやレクリエーションが行われているのが特徴です。節分や七夕、クリスマスなど、長期的に関わっていくことになる入居者との一つのコミュニケーションとして、さまざまなものが行われています。節分では豆まきをしたり、七夕では短冊を書いたりなど、入居者と一緒になって楽しめるのです。
また、こうしたコミュニケーションを通して、入居者への理解を深めていくことも重要となってきます。年を重ねるごとに好き嫌いが激しくなったり、時にはうまく体を動かせない苛立ちをぶつけたりしてくるかもしれません。その中には、理不尽で心ない言葉もあるでしょう。理解して優しく穏やかに接することで、相手の気持ちも段々と落ち着いていきます。
介護施設で働く看護師には、そのような入居者への上手な対応力も必要です。看護師としての技術的なスキルはもちろんですが、それよりも入居者の心に寄り添うことが求められます。コミュニケーションを大切にし、笑顔も忘れないようにしましょう。