介護施設で働く看護師の仕事は、病院やクリニックで行うような医療技術を使用する診療ではなく、健康管理や服薬管理などが主になります。そのため、看護師資格と基本的な看護技術や経験があれば、介護施設で働くうえではなんの問題もありません。医療行為自体の難易度は決して高いものではないので、ブランクがある人でも安心して働き始められるのが介護施設の魅力と言えます。
多くの介護施設では、季節感のあるイベントやレクリエーションが行われているのが特徴です。節分や七夕、クリスマスなど、長期的に関わっていくことになる入居者との一つのコミュニケーションとして、さまざまなものが行われています。節分では豆まきをしたり、七夕では短冊を書いたりなど、入居者と一緒になって楽しめるのです。
また、こうしたコミュニケーションを通して、入居者への理解を深めていくことも重要となってきます。年を重ねるごとに好き嫌いが激しくなったり、時にはうまく体を動かせない苛立ちをぶつけたりしてくるかもしれません。その中には、理不尽で心ない言葉もあるでしょう。理解して優しく穏やかに接することで、相手の気持ちも段々と落ち着いていきます。
介護施設で働く看護師には、そのような入居者への上手な対応力も必要です。看護師としての技術的なスキルはもちろんですが、それよりも入居者の心に寄り添うことが求められます。コミュニケーションを大切にし、笑顔も忘れないようにしましょう。